1. Roblox StudioのScript(スクリプト)とは
Roblox Studioには、Scriptという機能があります。Scriptを使うことで、インスタンスのプロパティを変更することができます。
以下では、Scriptを使用して、Partのプロパティの各項目を表示・変更します。
2. 使用する機能とコード
【機能】
・Script(スクリプト)
【コード】
・print
・Parent
・Vector3
・new
3. Scriptの簡単な使い方
まず、Roblox Studioを起動します。今回は、テンプレート「Baseplate」を使用します。
スクリプトの実行結果を見る準備をします。
「VIEW」をクリックし、下の画像の示す部分をクリックします。
すると、「Output」という画面が表示されます。
ここに、スクリプトのエラー文やprint文の内容が表示されます。
Partを作成し、その中にScriptを追加します。
Scriptに「print(“Hello world!”)」と書かれていることを確認します。
この状態で実行します。
Outputの画面に「Hello world!」と表示されました。
「Script」のprint文がOutputに表示されることが分かります。
「Script」を以下のコードに書き換えます。
local part = script.Parent
print(part)
上記コードは、scriptの親を変数partに代入し、そのpartをprint文で表示させるコードです。
scriptの親は「Part」のため、Outputにはそのまま「Part」と表示されそうです。
実行してみます。
予想通り「Part」と表示されました。
「Part」の名前を「Object」に変更して、再度実行してみます。
「Object」と返されました。
「script.Parent」はscriptの親の名前を取得していると分かります。
次は、Partのプロパティにある「Size」という項目の値を表示できるかやってみます。
Scriptを以下のコードに書き換えます。
local part = script.Parent
print(part.Size)
「script.Parent」を「Scriptの親」と解釈したように、「partのSize」を「part.Size」と表現してみます。
実行してみます。
PartのSize「4,1,2」を表示できました。
同様にPartの他の項目も表示できるかやってみます。
「BrickColor」のテキストを表示できました。
「CastShadow」のチェック欄は、
チェックがついている場合は「true」
チェックがついていない場合は「false」
と表示されました。
「Material(選択項目)」は、「Enum.Material.Plastic」
「MaterialVariant」は空欄のため、なにも表示されませんでした。
「Reflectance」「Transparency」の数値は、そのまま表示されました。
以上のように、Scriptからプロパティの項目の値を表示できると分かりました。
次は、Scriptから項目の値を変更できるかやってみます。
以下のコードに書き換えることで、PartのMaterialを変更してみます。
local part = script.Parent
part.Material = "Metal" -- PartのMaterialにMetalを代入
実行すると、PartのMaterialがMetalに変化しました。
同様に、Transparencyの数値を変更してみます。
数値を変更できました。
CastShadowのチェック欄を変更してみます。
チェック欄も変更できました。
PartのSizeを変更してみます。
Sizeは変更されず、エラーとなりました。
以下のコードに書き換えてみます。
無事に変更できました。
場合によっては、代入する値の前にデータ型を記述する必要がありそうです。
※Vector3は3次元を表すデータ型
4. まとめ
・Scriptでインスタンスのプロパティを表示または変更できる
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