1. Roblox StudioのConveyor(コンベアー)とは
Roblox Studioのゲームテンプレートの中にConveyor(コンベアー)というオブジェクトがあります。プレイヤーがそのオブジェクトの上にのると、プレイヤーが事前に設定された方向に自動的に移動するようになります。
以下では、プレイヤーが自動で移動するオブジェクトの作り方を説明します。
2. 使用する機能と書式
【使用する機能】
・Part(パーツ)
・Color(カラー)
・Script(スクリプト)
・Configuration(コンフィグレーション)
・IntValue(イントバリュー)
【書式】
・local
・Parent
・Velocity
・CFrame:vectorToWorldSpace()
2. Conveyorの簡単な実装方法
まず、Roblox Studioを起動します。今回は、テンプレート「Baseplate」を使用します。
「Part」の「Block」をクリックします。
適当な大きさに変更します。
分かりやすく色を変更します。
作成したPartを選択した状態で「Color」の下矢印をクリックし、目立つ色を選びます。
※作成したPartを選択してAnchorをクリックしましょう
分かりやすいように作成したPartの名前を「Conveyor」に変更し、
その中にScriptとConfigurationを追加します。
同様に、Configurationの中に「IntValue」を追加します。
追加した「IntValue」の名前を「Speed」に変更します。
作成したScriptに以下のコードを貼り付けます。
※Roblox Studioのテンプレートから一部抜粋
local conveyor = script.Parent
conveyor.Velocity = conveyor.CFrame:vectorToWorldSpace(Vector3.new(0, 0, -conveyor.Configuration.Speed.Value))
この状態でゲームをプレイし、オブジェクト「Conveyor」の上にプレイヤーを移動させてみます。
特になにも起こりません。
Scriptを確認してみると、「Speed」の中の「Value」という記述があります。
この「Value」を探してみます。
「Speed」のプロパティの中に「Value」という項目があることに気付きます。
この値を「0」から「10」に変更してみます。
この状態でゲームをプレイしてみます。
オブジェクト「Conveyor」の上にプレイヤーが乗ると、
プレイヤーが進行方向とは異なる向きに移動しているのが分かります。
プレイヤーが、どの向きに移動したかを詳しく見てみます。
ゲーム画面右上の「View Selector」で進行方向を見てみると、
先ほどのプレイヤーの動きは、Z軸のマイナスの方向に引き寄せられていたことが分かります。
では、Scriptの内容を少しだけ変えてみます。
「-conveyor.Configuration.Speed.Value」のマイナスを消して、
「conveyor.Configuration.Speed.Value」に変更します。
この場合、先ほどとは逆向きの方向に引き寄せられそうです。
予想通りの結果になりました。
次は、Xの値のところに「conveyor.Configuration.Speed.Value」を記述してみます。
この場合、「View Selector」のX軸のプラスの方向に移動していきそうです。
実際にゲームをプレイしてみると、
X軸のプラスの方向に自動的に移動しました。
以上のように、ScriptとConfigurationとIntValueを使うことでプレイヤーを自動で移動させるオブジェクトを作成することができます。
4. まとめ
・Roblox Studioでプレイヤーが自動で動くオブジェクト(床)を作成できる
・ScriptとConfigurationとIntValueを使用することで実装できる
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