1. 一時的なアバターサイズ変更
本記事では、プレイヤーが特定のブロックに触れた際に、一時的にプレイヤーのアバターのサイズを大きくし、一定時間後に元のサイズに戻す機能の実装方法を解説します。
2. 使用する機能
・Script
・Humanoid
3. 手順
まず、Roblox Studioを起動します。今回は、テンプレート「Baseplate」を使用します。
プレイヤーが大きくなるブロックを設置していきます。
Partをクリックし、プレイヤーが触れやすいように大きくします。
分かりやすくするため、Partの色を変更します。
今回は、PartのプロパティにあるBrickColorをCamoに変更します。
設置したPartの子要素にScriptを追加し、以下のコードを記入します。
local block = script.Parent
local function onTouch(part)
local character = part.Parent
local humanoid = character:FindFirstChildOfClass("Humanoid")
if humanoid then
humanoid.BodyHeightScale.Value = 2
humanoid.BodyWidthScale.Value = 2
humanoid.BodyDepthScale.Value = 2
wait(5)
humanoid.BodyHeightScale.Value = 1
humanoid.BodyWidthScale.Value = 1
humanoid.BodyDepthScale.Value = 1
end
end
block.Touched:Connect(onTouch)
上記コードの簡単な解説は以下となります。
- local block = script.Parent
この行は、スクリプトの親オブジェクト(Part)をblock
という変数に代入しています。 - local function onTouch(part)
onTouch
という名前の関数を定義しています。 - local character = part.Parent
local humanoid = character:FindFirstChildOfClass(“Humanoid”)part
は触れたオブジェクトを指し、part.Parent
はその親オブジェクト(通常、プレイヤーのアバター)を指します。次に、humanoid
はプレイヤーのアバターからHumanoid
オブジェクトを探し、それを変数に代入しています。 - if humanoid then
humanoid.BodyHeightScale.Value = 2
humanoid.BodyWidthScale.Value = 2
humanoid.BodyDepthScale.Value = 2
wait(5)
humanoid.BodyHeightScale.Value = 1
humanoid.BodyWidthScale.Value = 1
humanoid.BodyDepthScale.Value = 1
endif humanoid then
で、humanoid
オブジェクトが存在するか(つまり、触れたオブジェクトがプレイヤーのアバターであるか)を確認しています。存在する場合、以下のコードが実行されます。humanoid.BodyHeightScale.Value = 2
などで、プレイヤーのアバターの高さ、幅、奥行きを2倍にしています。wait(5)
で、5秒間プログラムの実行を一時停止しています。
その後、humanoid.BodyHeightScale.Value = 1
などで、プレイヤーのアバターのサイズを元に戻しています。 - block.Touched:Connect(onTouch)
block
オブジェクトが何かに触れたときにonTouch
関数を呼び出すイベントハンドラを設定しています。
このコードは、プレイヤーが特定のブロックに触れると一時的にアバターのサイズが大きくなり、5秒後に元のサイズに戻る機能を実装しています。
ちなみに、コードにあるhumanoid.BodyHeightScale.Value、humanoid.BodyWidthScale.Value、humanoid.BodyDepthScale.Valueは以下画像の部分を示します。
この状態でゲームをプレイしてみます。
プレイヤーがブロックに触れるとプレイヤーが大きくなり、一定時間経過後に元の大きさに戻れば正しく設定できています。
この記事を通じて、プレイヤーがブロックに触れた際にアバターのサイズを一時的に変更し、その後元のサイズに戻す機能の実装方法を学びました。具体的には、Humanoid
オブジェクトのBodyHeightScale
、BodyWidthScale
、BodyDepthScale
プロパティを使用してアバターのサイズを変更し、wait
関数で一定時間後にサイズを元に戻すコードを記述しました。この知識を活かして、ゲーム内でプレイヤーのアクションに対して様々な反応を作り出し、ゲームプレイのバリエーションを増やすことができます。
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